浅瀬のミャク釣りで釣れたハゼ

忙しい日常と釣行とのジレンマ

 狙っているお魚の釣況よく、いよいよ例年通り盛期に入った模様。週末は天候と海況も良く、行きたくてどうしようもない日なのに、ちょこっと用事があって釣りに行けない。仕事や家庭などの日常から天候や海況などの自然現象まで・・・。

 夢中になれる「1日」は、いくつものハードルを乗り越えた先にあります。

 今回から2回にわたって、再現性のある釣果予測をもとに、できるだけ盛期(行きたい時)を外さない釣行という、少しワガママなテーマに取り組んでみました。

 対象はライトタックル釣行が中心になります。

 竿を曲げる楽しみは同じですし、比較的簡単に釣れるお魚でも、狙って当たり前に釣るというのは、意外に難しいことです。

 第1回は、忙しい日常と気まぐれな自然との狭間で、満足感のある釣行の組み立て方を探求しながら、初期的なルールでの試釣結果をご案内いたします。

 第2回はもう少し検討を進めて、狙いモノと釣法の組み合わせのパターン、そして本テーマの中で自身が得意な釣法や新しい釣法にもチャレンジしながら、具体的に実現できそうな釣行スタイルを探してみたいと思います。

日常と釣行との調和

 今回、「行きたい時を外さない釣行」という方程式を解くためのキーワードは、「日常との調和」と「再現性のある釣果」と考えました。

 まず「日常との調和」について着目したのは、「実釣時間」。

 普段私は釣行に丸1日使っていますが、すべての釣行に1日必要なのかという素朴な疑問です。

 いつも当たり前に思っていましたが、改めて考えてみると1日使う動機は、

1.寝食忘れるほどに楽しい実釣時間はずっとあった方がうれしい。

2.ボウズ対策。時間をかけるほどに釣果率は高まると発想してしまいます。

 これを単純に「実釣時間を減らす」となると、「楽しい時間を削ったボウズ・リスク満載の釣行」ということになりかねません。