トヨタとの協業体制をますます強化
ソルテラはスバルとトヨタが共同開発したEVだ。電池や電動駆動などの技術についてはトヨタが担い、全輪駆動を制御する「X-MODE」や衝突安全技術についてはスバルが開発を主導した。
スバルの中村知美社長は、100年に一度の自動車産業変革期において「自動車メーカーとしては小規模なスバルが独自の価値を守りながら、急速かつ広範囲にわたる時代と技術の変化に遅れることなく対応していくためには、限られた経営資源を、強みと特長を伸ばすべき分野に選択・集中していく必要がある」として、ソルテラをトヨタとの協業体制強化の礎とする決意を示した。
トヨタとスバルの提携は2005年に始まった。まず、当時の富士重工業がトヨタと業務提携に向けた基本合意を行い、スバルの北米における生産拠点「SIA」(スバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ)で北米市場向けトヨタ「カムリ」の生産を始めた。
その後、2008年には2ドアスポーツカーのトヨタ「86(2代目はGR86)」とスバル「BRZ」の開発・生産について協力を合意。2モデルは2020年に2代目に進化している。