ムーミンたちに込めたトーベの思い
自分だけでなく、相手にも男性、女性で区別することなかったトーベ。彼女が相手に求めるのは、人間としての魅力。多様性が注目されるずっと前から、誰とも違う生き方を貫いていた。
子どもから大人まで愛されるムーミン。それはキャラクターの愛らしさだけでなく、登場人物たちの言葉が本質を突いていて、誰の心にも響くからだろう。むしろ大人になってこそ読みたくなる。この作品で生まれた背景を知ると、より一層、ムーミンたちのことを愛さずにはいられない。自分の生き方を時代、戦争、親、性、お金・・・何かのせいにすることなく、一生、自由であり続けた作者トーベの思い。
「大切なのは、自分のしたいことを自分で知ってるってことだよ」(スナフキン)
これまでもこれからも、ムーミンは多くの人の心に寄り添い続ける。
『TOVE/トーベ』
10月1日(金) 新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか 全国ロードショー
監督:ザイダ・バリルート
脚本:エーヴァ・プトロ
出演:
アルマ・ポウスティ(トーベ・ヤンソン)
クリスタ・コソネン(ヴィヴィカ・バンドラー)
シャンティ・ローニー(アトス・ヴィルタネン)
ヨアンナ・ハールッティ(トゥーリッキ・ピエティラ)
ロベルト・エンケル(ヴィクトル・ヤンソン)
2020年/フィンランド・スウェーデン/カラー/ビスタ/5.1ch/103分
スウェーデン語ほか/日本語字幕:伊原奈津子/字幕監修:森下圭子
協力:ライツ・アンド・ブランズ、ムーミンバレーパーク/配給:クロックワークス
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