東京国際大学池袋キャンパスは、2023年9月の開校を目指し、大成建設の設計・施工で2020年11月に着工した。造幣局跡地の約3分の1の敷地(約1万m2)に、鉄骨造・免震構造・地上22階建て・延べ面積3万4486.5m2の建物を建てる。敷地南側にある現場事務所から見ると、次の写真のような感じ。免震層の下の基礎工事の段階だ。

2021年3月時点での工事風景

 造幣局跡地全体の開発を進めるのはUR都市機構。東京国際大学と大成建設は、URが実施した事業コンペにチームを組んで参加し、当選した。

 東京国際大学は東武東上線・霞ヶ関駅(埼玉県川越市)の西側に第1キャンパスがある大学で、「国際社会が求めるグローバル人材」の育成に力を入れている。駅伝の強い大学としても有名だ。

 池袋の新キャンパスには、イングリッシュ・トラック・プログラムをはじめ、同大学のグローバル教育機能を集約する。川越市のキャンパスの収容定員約7000人のうち3500人が移転する計画だ。学生数3500人のうち2000人は、100カ国超からの留学生で構成するとのことで、各国の若者たちが集まる活気のあるエリアになりそうだ。

 建築計画上のポイントは「ステージ型」のキャンパス。これは従来の「オフィスビル型キャンパス」(効率は良いが交流が少ない)と「オープン型キャンパス」(交流は多いが大学と街との境界がない)の長所をいいとこ取りしたもの。

 具体的な内容は後編でお伝えする。
東京国際大学新キャンパスの目玉「ステージ」とは
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/66326

◎本稿は、建築ネットマガジン「BUNGA NET」に掲載された記事を転載したものです。

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