反日であり反米
この異様な反日政策の基調になっている李在明知事の歴史認識とはどのようなものなのだろうか。
李在明氏は今年の3.1節の記念演説で「親日派をあぶり出して日帝残滓を清算する」と宣言している。さらに同演説では「韓国は解放後も既得権を維持していた親日勢力の反発で親日残滓清算の機会を失った」「忘れたころに毒キノコのようによみがえる過去史妄言もまた、親日残滓をきちんと清算できなかったから」などとも述べている。彼は国内の「親日的なもの」の一掃に執念を燃やしているのである。
この親日残滓清算プロジェクトの一環として作成されたものに、朝鮮独立運動にかかわった運動家やその子孫らの団体「光復会」の金元雄(キム・ウォウン)会長が京畿道の高校生に向けた動画メッセージがある。そこで金会長は「ソ連は解放軍、米国は占領軍」と発言している。
そう、李在明氏は知事として「反日」だけでなく「反米」的な施策をも推し進めてきたのである。
戦後75年以上が経ち、大韓民国が樹立されてから70年以上が経っている。しかも、その大韓民国は朴正熙大統領時代の「漢江の奇蹟」を契機として世界10位以内に入る先進国となった。だが、李在明という人物は、過去の弱かったころの韓国が歴史の清算をしていないとして、当時の大韓民国の指導者を批判している。そればかりではない。大韓民国の正当性にまで疑問を投げかけている。
そこには未来志向の欠片も見いだせない。李在明氏が他のテーマで前向きなことを言ったとしても、本音の部分でこのような歴史認識を持つ人物であれば他国からは信頼はされないだろう。