今回の報告は、4部構成になっていた。①総括期間に成し遂げた成果、➁社会主義建設の画期的な進展を目指して、③祖国の自主統一と対外関係発展を目指して、④党活動の強化発展を目指してである。

 まず総論は、こんな調子だ。

「党が第7回大会で決定したことを貫徹するための5年間にわたる闘争で成し遂げた最も輝かしい成果は、わが革命を先導する動力である政治思想的な力が、非常に拡大強化されたことだった。党中央委員会は総括期間、人民大衆第一主義の政治を、党の存亡と社会主義の失敗を左右する根本的な問題、基本的な政治方式として前面に掲げ、強力に一貫して実施してきた。党と人民の一心団結をさらに盤石に固めることにより、社会主義の偉業の主体を強化し、その役割を高める上で明確な成果を収めたのだ」(大拍手)

 まったく何が「成果」なのだか、さっぱり分からないが、このような「教義」が延々と続くのである。新型コロナウイルスは北朝鮮に入ってきていないことになっているが、「突発的な非軍事的脅威にもさらされた」とも語った。

核と経済の「並進路線」に回帰

 また経済については、こう述べている。

「経済建設分野では、あらかじめ予見した戦略目標には到達できなかったものの、今後自力で経済発展を持続していける貴重な元手を得ることができた。ここでの意義がある成果は、われわれ式の社会主義の存立の物質的基礎であり、生命線である自律的民族経済、社会主義経済の基礎部分を堅持しながら、その命脈を固守したことなのだ」(大拍手)

 こちらも意味不明だ。

 核開発については、「盟友」のドナルド・トランプ大統領が去るいまやアメリカに遠慮する必要などないとばかりに、こう力説した。

「国家の核戦争抑止力と自衛的国防力の強化のための闘争で、目覚ましい成果を上げた。わが党と人民においては、国家の核武力建設の大業を完成させることは、われわれが理想とする強力な社会主義国家建設の行政において、必ずや真っ先にカバーせねばならない戦略であり、支配的な告知なのだ。

 世界最初の核兵器使用国であり、戦犯であるアメリカにおいては、国土と民族が分裂している。この侵略勢力と世紀を越えて長期的に直接対峙する朝鮮革命の特殊性と、わが国家の地政学的特性は、人民の安寧と革命の運命、国家の存立と自主的発展のために始めた核武力建設を、中断なく強行推進していく。

 党中央は核武力建設の大業の完成のため、強行突破戦を作戦とし、全党と全人民を並進路線貫徹に引き込んでいくとともに、国防科学者たちと核科学者たちを、気高い革命者、愛国者、決死隊として準備させるための一大思想戦を組織し、展開したのだ」(大拍手)

 この中にある「並進路線」とは、核建設と経済建設を並行して進めていくという意味だ。トランプ大統領と初めての米朝首脳会談に臨む直前の2018年4月、「核建設はもう完成した」として、「これからは経済建設に専念する」とした。それが再び、並進路線に逆戻りしたのである。そして、そのための5カ年計画を再度作り、実行していくという。