また、筆者を含む記者との質疑応答の中で、マルチソリューション戦略の一環として、2022年からマツダ・スモール商品群(「MAZDA3」などCセグメント車)にロータリーエンジンを発電機として使うレンジエクステンダー型EVの導入を進めていることを明らかにした。

 マツダは、そうした新しい電動マルチソリューションの第1弾としてMX-30を位置付けているという。

 筆者は10月中旬に開催されたMX-30(マイルドハイブリッド)の報道陣向け公道試乗会に参加したが、プラットフォームを共有する「CX-30」同様のマツダらしい「走る歓び」を感じることができた。

マツダ「MX-30」(マイルドハイブリッド)。報道陣向け試乗会にて

 一方で、運転しながら「静かさ」や「肩の力が抜けるような雰囲気」も感じられた。この「肩の力が抜ける」という感覚は、商品カタログにも記載されている。試乗前に意見交換したエンジン開発者によると、「肩の力を抜いて走れるような走行体感」を目指して、アクセル操作に対するエンジンの制御セッティングで、他のマツダ車に比べてクルマの動きの加速度変化を緩やかにしたという。2021年1月登場のEVバージョンの走り味はどうなるのか、注目したい。

 EVの商品価値として重視される満充電での航続距離について、MX-30 EVもホンダeも、都市間移動ではなく都市内および都市周辺での移動を前提としてバッテリーサイズを設計している。だが、実際には、どのように使われるのだろうか。日本でのユーザー層と利活用の実態について、今後メーカー側からデータが公開された時点で、日本における商品性の在り方についてユーザーや販売店の間で議論が深まることだろう。

MX-30(マイルドハイブリッド)に搭載された「e-SKYACTIV-G」。2Lガソリンエンジン「SKYACTIV-G」とモーター付き発電機を組み合わせている