リベラルが中国を批判しないのは「不思議」

──そもそも不思議ですよね。中国って、覇権主義的かつ国家主義的で軍拡と原発建設に大賛成、かつ国民監視社会でマイノリティ(=ウイグル族などの少数民族)を弾圧している・・・という国家なので、普段から「アベ政権」を批判している日本のリベラルが中国を批判しないのはすごく謎です。これはなぜだと思われますか?

山尾 いや、ほんと、なんでなんでしょう・・・? 人類の普遍的価値観として人権を重視するならば、当然、香港問題もウイグル問題も、強い関心を持って然るべきはずです。もちろん、中国の問題だけではなく、アメリカによるアブグレイブ刑務所における捕虜虐待問題みたいな話も含めてなのですが。リベラリストを自認する人間がああいう問題を目にすれば、「なにか行動しなきゃ」という思いが湧き上がるのが普通だと思うのに、これまでそれがなかったのが本当に不思議です。

 もちろん、中国との友好関係のパイプになっていく役割は重要です。でも、相手の指摘すべき問題を指摘できなくてはならないでしょう。特にリベラルの側こそ、そうした中国に耳の痛いことも言える役割を果たしていくべきだと思うんですよね。

街のいたる所で愛国主義スローガンや中国共産党のプロパガンダを目にする中国。2018年5月、大連市内で安田撮影

──確かにそうですね。

山尾 でも、「みんなで渡れば恐くない」って言うじゃないですか。私は割としがらみの少ない立場にいるので、日本が香港問題に対応していく呼びかけについても、まずは私が声を上げてみようかと。そういうことなんです。

対中政策に関する議員連盟、超党派で準備中

──いま話題になっている香港市民の保護を目指していく議連も、そこから生まれるわけですね。正確にはどういう名称にされるんですか?

山尾 「対中政策に関する議員連盟」(JPAC)です。2020年6月4日に、「対中政策に関する列国議会連盟」(IPAC)という国際議員連盟が成立しているのですが、それにならって。IPACとも連携してやっていきたいと考えています。

2019年9月15日、銅鑼湾付近を行進する香港のデモ隊。安田撮影

──今のところどのくらいの参加者が?