学生選手への報酬支払いを公然と支持するプロスポーツ選手は少なくない。写真はNBAのスター選手、レブロン・ジェームス選手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
前回のコラムでは、新型コロナウイルスの感染拡大による減収により、米国大学スポーツ界にて収益力の乏しいマイナー競技が廃部の危機に瀕している現状をお伝えした。また、その背景として、事業化を極めた米国大学スポーツの脆弱な収益構造や、教育的価値より事業価値を優先せざるを得ない教育機関としての矛盾などについて解説した。
今回のコラムでは、根本的なビジネスモデルの変革を強いられる大学スポーツの現状について、学生選手のプロ化を後押しする内外からの全米体育協会(NCAA)包囲網やプロスポーツとの競合環境の変化などについて解説する。