明王の次に天部の仏たちがあり、その中に毘沙門天や弁財天、大黒天などが含まれる。

 曼荼羅は宇宙の旋律と世界の秩序を様々な仏の世界で表現し、宇宙には様々な世界が存在し、その世界はさらに無限の世界へのさらなる広がりをあらわしている。

世界は何層にも重なっている?

 空海は「汙字観」で、その世界の広がりについて次のように評している。

「この世は無限の世界である。そして世界の一つひとつに、また、別の世界が宿り、互いに映し合い、溶け合っている。そのすべての世界は混じり合う」

 密教は自己は外に大きな窓があいていて、そこからあらゆるものが入ってくることができる予定調和である。それは小我を離れ、自己の内的本質に覚醒することで、外部に存在する様々な世界を認識するものである。

 米国のハーバード大学、マサチューセッツ工科大学で教鞭を執る理論物理学者リサ・ランドール博士は、時空は私たちが、いままで思い描いてきた姿とは驚くほど違っている可能性があるという。

 そして、宇宙は私たちが実感できる3次元+時間という構成する世界以外に、もう一つの見えない次元があると推測する。

 時空はいくつもの領域からなり、それぞれの領域によって次元の数も異なってくるというのだ。

 リサ・ランドール博士は、実験によって素粒子を観察している過程で、突然、実験空間から姿を消す素粒子を発見。

 その理論的解明に取り組んだ結果、私たちが住み、知覚しているこの4次元世界(3次元空間+時間)と密接した形で、時間、空間ともに、もう一段高い、隠れていてあらわれない世界、次元の高い5次元宇宙、が存在しているという理論に到達した。