介護福祉士は介護現場のICTを担う存在に

 介護現場のICT化が進むことにより、今後は様々な情報が蓄積できると考えられる。国は「科学的エビデンスに基づく介護」を目指しており、厚生労働省が進める有識者会議「科学的裏付けに基づく介護に係る検討会」では、今後蓄積すべき項目などについても議論が進められている。それらを推奨した「介護に関するサービス・状態等を収集するデータベース(CHASE)」と呼ばれるデータセットも取りまとめられ、2020年度より本格運用が開始される予定である。

 介護は「誰でもできる職業」というイメージもあるようだが、介護福祉士は専門技術と知識を持って介護に携わる国家資格であり、介護分野のプロフェッショナルである。また、介護士は相手の状態や気持ちに寄り添いサービスを提供する必要があることから、AIで代替できない職業と言われている。高度な知識とコミュニケーションを組み合わせた技術が要求される仕事のため、自動化、無人化は不可能と言えよう。

 介護現場は介護分野の知識を駆使しながら、介護ロボットという道具を操り、蓄積したビッグデータを分析し、利用者に適した介助を効率的に提供する専門職といったDXを担う職業に変化し始めている。近い将来は「スマートな介護士」が活躍する時代が間違いなく来るだろう。