極論すれば「死刑」すら、私は「廃止」と言ったことがありません。ただ単にモラトリアムを主張しているのみで、法制度そのものについては現実に存在する複数の制度を参照するところにとどめています。

 しかし・・・この問題、つまり「性交同意年齢」に関して、日本はそろそろ、江戸時代からの「夜這い」開始年齢、いや、それどころか、飛鳥時代から伝わる、埴輪みたいな少年婚の風習を、そろそろ卒業してもよいのではないかと思わざるを得ません。

 成人を18歳とし、諸権利と義務、さらには婚姻開始も18歳に揃えた時点で「性交同意年齢」について、米国カリフォルニア州型の「18歳」引き上げがあって構わないのではないかと率直に思います。

 法の条文は、それを適用するかしないか、独立して存在するものですから、適切な制度設計が可能であるのは間違いありません。

 少なくとも13歳の少女が、実の父親に手をかけられかけ、怖く手何も言えないとき、思わず こっくりとうなづいた みたいなことを都合よく解釈可能な、現行法にあいた大きな「穴」は、繕う必要があると言わざるを得ないでしょう。

(つづく)