「私は金正恩が大好きだ」

 米メディアもワシントン・ポストをはじめ主要各紙やテレビの3大ネットワークが速報した。

 世界の出来事には敏感にツイートするトランプ大統領はどうだったか。一言も触れていない。知らされていないのか、関心がないのか。

 駐豪大使だったハリス氏を急遽駐韓米大使に指名したのはトランプ氏だ。それまで1年7か月も空席になっていたポストだ。

 そのトランプ大統領は21日、即席の記者会見では朝鮮半島問題についてこう触れている。

「私は金正恩(委員長)が好きだ。彼も私が好きだ。私たちはうまくいっている。私は彼を尊敬しているし、彼も私を尊敬している」

「私はかって『バラク・オバマ(前大統領)に金正恩に電話したことがあるか』と聞いたら『ない』と答えた」

「実はオバマは金正恩に11回も電話してるんだな。ところが電話の向こう側のジェントルマン(金委員長のこと)は1回も電話口には出なかった。オバマは金委員長を尊敬していないからだ」

「彼は私が電話すると必ず出る。おそらく北朝鮮でも何かが起きるだろう。北朝鮮に関して若干の興味深い情報がある。多くのことが起きている」

「それはある時点で大きな再建(Major rebuild)になるだろう」

 トランプ氏の発言を一字一句その通り「再現」したわけだが、例によって何を記者団に言いたいのか、筆者にはよく理解できない。