同盟国か、敵国か
米国務省は10月19日、次のような報道官談話を発表した。
「我々は大韓民国に対し、同国に駐在するすべての外国公館への警備を強化することを要請する」
(We urge the ROK to strengthen its efforts to protect all diplomatic mission to the Repbulic of Korea.)
米国務省筋によると、米外交官が駐在する第三国で生じた「不祥事」に抗議する表現には、段階順にCall upon(求める)、Hope(期待する)、Urge(強く要請する)、Demand(要求する)、Expect(当然のこととして要求する)などがあるという。各国外交当局の共通外交用語だという。
「Urge」は通常、同盟国や友好国の「不祥事」に対する要求だ。
「Demand」は敵国や潜在的な敵国に対する強い抗議を込めた「要求」だ。
ちなみに2015年のリッパ―ト大使襲撃事件の際には、米国務省は以下のような声明を発表している。
「We strongly condemn this act of violence.(われわれはこの暴力行為を強く糾弾する)」
これは韓国という国家に対してではなく、「不心得者」が行った殺人未遂・暴行に対しての「糾弾」になっている。