こんにちは、人事戦略コンサルタントの松本利明です。PwC、マーサー、アクセンチュアなどの外資系大手のコンサルティング会社などで24年以上、人事と働き方の改革を行ってくる中で「おやっ!?」と思えることが実は多く発生してきました。

 実は、世間で言われる「セオリー」の9割が間違っているのです。思ったような効果が出ないのは、計算ミスより計算式そのものが間違っているのです。うすうす、あなたも気づいているのではないでしょうか?

 今回も「働き方改革」のセオリーの落とし穴と、代わりの速くラクに成功するコツについて解説していきます。

ストレッチ目標は挫折しやすい

 もう今年も3月末、一年の4分の1が過ぎようとしています。

 振り返れば年明けの1月、2019年の目標設定をされたという方も多いのではないでしょうか。順調に目標達成活動は続いていますでしょうか?

 おそらくですが、仕事の目標は着々と達成できているという方は多いのではないでしょうか。それは、達成できないと周りに迷惑をかけてしまうので、嫌でも頑張ってしまうからです。

 ところが、ダイエットや英語の勉強など、自己啓発系の目標はいささか様相が違うものです。こちらの目標を立てた人の中には、すでに挫折してしまった、という方も少なくないかもしれません。

 理由は簡単です。目標を立てる時というのは、どうしても気が大きくなり、チャレンジングな目標を立てがちになってしまうからです。1年間の目標を設定する場面をイメージしてみてください。普通なら、その目標を12等分し、ひと月分の目標に落とし込むのではないでしょうか。ただ、そもそもが高めの目標なので、ひと月分にしてもその達成は容易ではありません。

 そこで、もし1月の目標達成ができなかったら、どう感じるでしょうか? 「あぁ、目標に届かなかった」と、簡単に心が折れてしまいますよね。

 そうです、達成困難なところに到達点を置く「ストレッチ目標」は潜在力を高めてくれる効果はあるのですが、求めるレベルが高いので挫折しやすいメカニズムでもあります。この3月までに心が折れてしまった人は、もしかしたら心機一転を期して、4月スタートの手帳を買い、同じようなチャレンジングな目標を立てようとしているかも知れません。だとしたら、同じような歴史を繰り返す結果になる可能性が大です。