最低賃金はこれを守らない場合、「3年以下の懲役または2000万ウォン以下の罰金」という処罰がある。にもかかわらず、公然と「不服従」と言うのは、それだけ怒りが強いからだ。

あまりに速い引き上げペース

 反発するのは、最低賃金の上昇ペースがあまりに速いからだ。

 2010年の最低賃金は4110ウォンだった。毎年6~8%ずつ上昇し、2017年には6470ウォンになった。

 これだけでも中小例企業にとっては少なくない負担増だったが、文在寅政権発足以降、2018年には16.4%上昇し7530ウォンになっていた。

 さらにこれが10.9%上昇するというのだ。いったいどうやって吸収できるのか?

 「徐々に上昇するのなら、何とか経営努力で吸収できるようにするが、一気に2桁上昇すると対応できない」(コンビニ店店主)という声は多い

◇韓国の最低賃金と経済成長の推移(ウォン、カッコ内は前年比上昇率)◇
         最低賃金     GDP成長率
2014年     5210(7.2%)     3.3%
2015年     5580(7.1%)     2.8%
2016年     6030(8.1%)     2.9%
2017年     6470(7.3%)     3.1%
2018年     7530(16.4%)     3%弱(?)
2019年     8350(10.9%)