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池袋駅の夜景。 Photo by nattou.

 新宿、渋谷に続く東京副都心、池袋。皆さんはどんなイメージを持っているでしょうか? ドラマ化もされた人気小説『池袋ウエストゲートパーク』(著・石田衣良)の影響か、あまり治安が良くない街、というイメージの方も多いのではないでしょうか。

 実際のところ、白昼にギャングが闊歩しているなどということはありませんが、池袋は駅のどの出口から出るかでガラリと印象の変わる街。待ち合わせ場所として人気の「いけふくろう」やサンシャインシティがあり、若者が集まる東口エリアと、東京芸術劇場があり件の小説の舞台でもある西口エリア。そして雑居ビルの多い北口エリアではそれぞれ活気や治安、夜の雰囲気に至るまで、まったく異なります。

 そんな、場所によっては少し雑然とした印象のある池袋がある豊島区は、実は平成26年5月に日本創成会議・人口減少問題検討分科会の推計による「消滅可能性都市」に選ばれてしまった過去があります。しかしこれを受け、豊島区は早急に対策を講じます。同年8月には女性による区政改革を行うための「としまF1会議」を設置。その後も子育て世代への予算を強化するなど、次々と制度面での改革を行なっています。

 さらに、都市計画の面でもさまざまな改革が行われており、2020年を目処にした再開発が着々と進行中です。具体的には、現存する4つの公園の開発を中心とした「劇場化」計画が豊島区主導で進められており、街の様子も少しずつ変化してきています。

 以前は「住みたくない街」として挙げられることも多かった池袋ですが、今年は「2017年HOME’S住みたい街ランキング」で、恵比寿や吉祥寺などの人気エリアを抑えて1位に輝いたことでも話題となりました。東京でも代表的な街の一つでありながら住みたくない街として挙げられていた池袋が、今改めて住みたい街として注目されるエリアになってきたのはなぜなのでしょうか。

 今回は、上で挙げた4つの公園の改修計画を中心に、池袋がどのような姿に変化していっているのかを見ていきましょう。