今週の話題は何と言ってもウィキリークスによる新たな外交文書の公開だろう。米国のヒラリー・クリントン国務長官がやつれ切った顔で弁明する姿が大変印象的だった。JBpressでもこの話題に触れた記事が多かった。
エコノミスト誌の日本特集終わる
次に、この2週間、毎日1本ずつご紹介してきた英エコノミスト誌の「日本特集」が全10本で完結した。
また、エコノミスト誌が日本特集のテーマにした高齢化社会を扱ったほかの記事も多かったので、それも併せてご紹介する。
まず、ウィキリークスを扱った記事は以下の通り。
「ウィキリークスが暴露した中国の真実」
「中国に北朝鮮を見捨てる気はない」
「ウィキリークスをつくった男」
「25万件の外交公電が綴る現在の歴史」
「グーグルへのサーバー攻撃、やはり中国政府が関与」
宮家邦彦さんの「ウィキリークスが暴露した中国の真実」はシンガポール建国の父と呼ばれるリー・クアンユー顧問相が、米国のジェームズ・スタインバーグ国務副長官に語った内容を取り上げている。
歯に衣を着せないリー・クアンユー顧問相の発言が実にリアルでインパクトがある。
例えば、「もし北朝鮮が核武装することになれば、日本も対抗して核武装に走り、中国はそれを阻止できないだろう」など、日本に対する“提言”とも取れる内容を含んでいる。
また、中国に対しては次のように話している。
「中国はもはや共産主義ではなく、共産党一党支配を維持したいだけである。最近の経済危機により、各種改革が進まなくなったとしても致し方ないことだ」