今週の話題は何と言ってもウィキリークスによる新たな外交文書の公開だろう。米国のヒラリー・クリントン国務長官がやつれ切った顔で弁明する姿が大変印象的だった。JBpressでもこの話題に触れた記事が多かった。

エコノミスト誌の日本特集終わる

今週のランキング
順位 タイトル
1 中国はガラパゴスで、日本がイースター島
2 北朝鮮の暴挙に、苦虫を噛み潰す中国
3 北朝鮮問題:悪夢のシナリオ
4 欧米女性が日本にうっとり、大人気のパリ写真展
5 中国の物価はいつの間にか東京より高い
6 日本の友人と隣人~The Economist 日本特集(8/10)~
7 中国四千年は改竄史、真の歴史は日本にあり
8 求められる企業の安楽死~The Economist 日本特集(5/10)~
9 シェールガスは世界を変える
10 ウィキリークスが暴露した中国の真実
11 中国が沖縄から米軍基地を追い払う日
12 「定年退職者の引きこもり」増加を生む企業の罪
13 中国が対日強硬姿勢を崩し始めたのはなぜ?
14 日本人よ下山する勇気を持て
15 金正恩世襲で活発化する北朝鮮の軍事行動
16 日本半導体を復活させる「4番でエース」技術とは
17 中国に警戒心を決して解かないロシア
18 さらば!片頭痛
19 こんな「B級グルメ」ブームはいらない
20 アナーキー・イン・ザ・ニッポン、日本の大人たちへ

 次に、この2週間、毎日1本ずつご紹介してきた英エコノミスト誌の「日本特集」が全10本で完結した。

 また、エコノミスト誌が日本特集のテーマにした高齢化社会を扱ったほかの記事も多かったので、それも併せてご紹介する。

 まず、ウィキリークスを扱った記事は以下の通り。

ウィキリークスが暴露した中国の真実
中国に北朝鮮を見捨てる気はない
ウィキリークスをつくった男
25万件の外交公電が綴る現在の歴史
グーグルへのサーバー攻撃、やはり中国政府が関与

 宮家邦彦さんの「ウィキリークスが暴露した中国の真実」はシンガポール建国の父と呼ばれるリー・クアンユー顧問相が、米国のジェームズ・スタインバーグ国務副長官に語った内容を取り上げている。

 歯に衣を着せないリー・クアンユー顧問相の発言が実にリアルでインパクトがある。

 例えば、「もし北朝鮮が核武装することになれば、日本も対抗して核武装に走り、中国はそれを阻止できないだろう」など、日本に対する“提言”とも取れる内容を含んでいる。

 また、中国に対しては次のように話している。

 「中国はもはや共産主義ではなく、共産党一党支配を維持したいだけである。最近の経済危機により、各種改革が進まなくなったとしても致し方ないことだ」