知ってる?バーボンとテネシーウイスキーの違いとは

150年前、アメリカ最古の蒸留所を開いたジャック・ダニエル氏

2016.11.16(Wed)JBpress

ジャック ダニエルであるための条件は4つ

――世界中で愛されているジャック ダニエルですが、そのフレーバーやテイストはどのように生まれるのでしょうか?

草川 それは、ジャック ダニエルの蒸溜所があるリンチバーグという特性に加えて、150年前から伝わるクラフトマンシップに関係があります。ジャック ダニエルがジャック ダニエルであるための条件は4つあります。

 (1)ケーブ・スプリングの湧き水が仕込み水
 (2)チャコール・メローイング製法 
 (3)自社で生産した新樽のみを使用 
 (4)寒暖差の激しいバレルハウス(熟成庫)

――ケーブ・スプリングの湧き水は、どんな特性があるのですか?

草川 ウイスキーの個性を決定する最大の要素が水です。ジャック ダニエルが使っているのが、テネシー州リンチバーグのジャック ダニエル蒸溜所の近くにあるケーブ・スプリング(鍾乳洞)から湧き出るライムストーンウォーター(石灰岩層を通って濾過された水)です。一切鉄分を含まない硬水で、カルシウムやカリウムなどのミネラルが豊富に含まれているのが特長です。毎分3000ℓ湧き出て、常に水温が一定(華氏56度=摂氏約13度の水温)に保たれています。

ライムストーンウォーターが湧き出るケーブ・スプリング。

――VR(バーチャルリアリティ)でも見せていただきましたが、緑豊かな環境にある鍾乳洞からコンコンと湧き出る透き通った水が印象的ですね。

草川 本当に素晴らしい環境のところです。冒頭にも触れましたが、ジャック ダニエル蒸溜所をアメリカ政府に登録したのと同じ年に、ケーブ・スプリングの周囲300エーカーの土地を購入しています。ケーブ・スプリングの湧き水なくしては、ジャック ダニエルとは言えません。 

テネシー州リンチバーグのジャック ダニエル蒸溜所の様子が分かるVR(バーチャルリアリティ)の機器を用意。蒸溜所、バレルハウス、ケーブ・スプリングの様子などにいるかのような体験ができた。
この連載記事のバックナンバー
トップページへ戻る