国産ウイスキーづくりに情熱を燃やした
「マッサン」竹鶴政孝とリタの人生

セミナーで、香り立つ旨いハイボールのコツも伝授

2014.10.06(Mon)JBpress
2001年、本家の英国でも高く評価された「シングルカスク余市10年」(販売は終了している)

 日本のウイスキーが世界に通用するようになったのも、ここ10年のことだという。

 「2001年にイギリスのウイスキーマガジンによるコンペでニッカウヰスキーの『シングルカスク余市10年』がベストオブベストに選ばれました。その後、2008年、ウイスキーの国際的コンテストであるワールドウイスキーアワードのシングルモルト部門で、『シングルモルト余市1987』が世界中の名だたる蒸溜所の中でトップに立ち、ワールドベストを受賞したのです」

 竹鶴政孝がスコットランドに渡ってからも、96年。当時は煙くさい、焦げくさいと敬遠されていたウイスキーだが、決して妥協せず、竹鶴イズムを踏襲し、長い歳月を経て世界に認められるまでに至ったということだ。

  ウイスキーは時間が閉じ込められた酒と形容されることがあるそうだ。何年も熟成が必要なため、ウイスキーの樽職人や蒸溜作業をする職人は、自分がつくったウイスキーが製品となったものを飲むことができないこともある。だからこそ彼らは「ウイスキーは未来を信じる酒」と言う。

 一方、モルトを調合するブレンダーたちは20年、30年前に蒸溜された原酒を扱う職人であることから、ウイスキーを「過去に感謝する酒」と表現する。

  長い時間かけて育まれるウイスキーそのものからも、政孝の生き方からも、多くの示唆を与えられるセミナー。今後のビジネスシーンで活かせるヒントが散りばめられていた。成果や結果を急ぎすぎる現代社会だからこそ、熟成されたウイスキーが一層、味わい深く感じられるのかもしれない。

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