国産ウイスキーづくりに情熱を燃やした
「マッサン」竹鶴政孝とリタの人生

セミナーで、香り立つ旨いハイボールのコツも伝授

2014.10.06(Mon)JBpress

 「ピュアモルトウイスキー」とは、複数のウイスキーの蒸溜所でつくられたモルトウイスキーをブレンドしたもの。対して「シングルモルト」は1カ所の蒸溜所のモルトウイスキーでつくられたものだ。

 「竹鶴」の場合、北海道の余市蒸溜所と、宮城県の宮城峡蒸溜所でつくられたモルトウイスキーがブレンドされている。「余市のモルトは男性的で力強い味わい。果実香があり、ドライフルーツやビターオレンジを感じさせます。一方、宮城峡のほうは華やかで女性らしいのが特徴です。バナナ、青リンゴ、プラム、グレープフルーツといったフレッシュでみずみずしい果実の香りが感じられますね」と簑輪氏。

  モルトウイスキーは長い年月、樽で熟成することで、蒸溜したての無色透明の酒とは異なる深みが増してくる。「ウイスキーの香りや味わいを形成しているのは、原酒50%、樽50%と言われているんです」。

空のグラスから上品なバニラの香りが!

 ハイボールを楽しみながら、ウイスキーの基礎知識に耳を傾け、改めてこんなにも複雑で豊かな香りを持つ酒なのか、と感心していると、「テイスティンググラスの香りを嗅いでみてください」と。

 テーブル上の空のグラスを鼻先に運ぶと、なんとも甘く上品なバニラの香りが鼻孔をくすぐるのだ。驚きで、会場内がどよめく。

 「空のグラスからアルコール成分が揮発し、バニラやフルーツなどの香り成分だけが残るのです。私はバーに行ったら、空になったグラスは店を出るまで下げないようにお願いしています。バーの料金の半分は、この空のグラスの『香り代』だと思っています。それほど、ウイスキーの香りは魅力的なものなのです」

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