せっかくの大型連休なのに東日本はあまり天気に恵まれなかった。5月3日の憲法記念日には、東京都心で5月としては過去最高の降雨量を記録した。たった1日で1カ月分以上の雨が降ったという。外に出て体を動かしたい人にとっては何とも恨めしい雨である。

南米で急速に進む自転車専用道の整備

今週のランキング
順位 タイトル
1 「非コモディティ化」なる意味づけに疑問符が付く「ハチロク」
2 カロリーゼロ飲料は、肥満とウツを誘発する
3 就職難に苦しむ韓国の大卒者
4 迫る中国の軍事的脅威、高まる核攻撃の可能性
5 フランス大統領選:かなり危険なオランド氏
6 「チャイナネクスト」のネクストはチャイナか
7 1年間封印された凄まじい破壊の痕跡
8 製造業:第3の産業革命が始まった
9 今や日本に憲法改正を望む米国
10 米国のエアーシーバトルに過剰反応する中国
11 マツダ「CX-5」はどこが「惜しい」のか
12 日銀追加緩和でも円安進行は望み薄
13 アジアの経済力ランキング:次々抜かれる日本
14 「無添加」は「添加物入り」より本当に安全なのか
15 仲間のミスをウインクして見逃す度量を持とう
16 賢い海外旅行者のためのクレジットカードランキング
17 NASA職員の解雇で、逆に元気になる米国
18 中国の人権派弁護士が米大使館に駆け込む
19 走り始めた「東南アジアのラマ」
20 世界的不均衡の真因:溢れ返るオイルダラー

 私も久しぶりに愛車(自転車)にまたがって遠出しようと考えていたが、中止しなければならなくなった。こんなときは、海外旅行をした気になって海外の記事を読むのも一興かもしれない。

 JBpressでは、英フィナンシャル・タイムズ紙とエコノミスト誌という世界を代表する経済メディアと提携しているが、これとは別に海外で発行されている日系紙とも少しずつ提携の輪を広げている。

 今回はその中の記事からいくつかご紹介したい。最初は独断と偏見でこの記事。ブラジルで発行されているニッケイ新聞による「大サンパウロ市圏=自転車道で7市を連結」。

 大サンパウロ市を形成している7つの市が自転車道路でつながるという記事だ。現在、大サンパウロ市では、人の行き来が1日に3820万回ほどあるそうだが、このうち自転車の利用は1%にも満たないという。

 今回の計画では、自転車道の整備によってそれを4%ほどに高めたいとしている。なかなか精力的な計画である。

 実は南米のコロンビアやチリでは1998年から自転車道の整備を始めており、コロンビアのボゴダでは620キロに及ぶ自転車道を造ったところ、自転車による移動率は1.6%から5.8%に拡大したそうである。

 私自身は熱心なライダーとは全く言えないが、日本中に快適に走れる自転車道が整備されたらどんなに楽しいだろうと思う。

 省エネにもなるし、環境にも優しい。観光産業にとっても悪い話ではないと思うが、最近の日本では徹底した節約モードなのか、大胆な投資、経済活性化の話が出てこない。夢がない。