イランが見せる融和姿勢は体制を立て直すための時間稼ぎ
体制転換派のWSJ紙はトランプ氏が慎重派ダン・ケイン統合参謀本部議長だけでなく、作戦を実行するブラッド・クーパー中央軍司令官の話を聞くことが意思決定の混乱を解く鍵と指摘。なぜイランで行動が必要かをトランプ氏自身が議会と国民に説明する必要があると説く。
英紙タイムズの社説(2月18日付)も「イランの対応は説得力に欠けると同時に狡猾である。核爆弾の製造を試みていないと主張したり、濃縮ウランの在庫の一部を放棄する用意があるといった懐柔的な言葉を並べたりしている」とイランへの不信感を募らせる。
「核プログラムに関するいかなる合意も、イスラム政府に外交的・道徳的な勝利を与え、体制転換の機会を消滅させてしまうだろう」「艦隊を撤収させることはイラン反体制派に『助けは実際には来ない』というメッセージを送ることになる」(タイムズ紙)
2月26日、スイスのジュネーブで米国との協議の場に向けて出発するイランの交渉代表団(提供:Iranian Foreign Ministry/ロイター/アフロ )
トランプ氏の特使スティーブ・ウィトコフ氏と娘婿ジャレッド・クシュナー氏はウクライナ停戦とイラン核問題の両方を同時に解決しようとしているが、二正面外交の成果は乏しい。イランの融和姿勢は軍事圧力を回避し、体制を立て直すための時間稼ぎに過ぎない。