「宿敵に対する軍事的勝利」を宣言する象徴的意味合い
イラン最高指導者アリ・ハメネイ師は米国への「平手打ち」を公言し、40年ぶりにホルムズ海峡封鎖を命ずるなど強硬姿勢を崩していない。イランの弱体化は明らかであり、米国が断固たる姿勢で臨まなければ、集結させた大艦隊が無駄に終わるとタイムズ紙は警告する。
米紙ニューヨーク・タイムズ(2月26日付)は「トランプ氏にとってイランへの軍事攻撃は象徴的な意味しか持たないかもしれない」と題し、トランプ政権内部は攻撃がイランを譲歩させると信じる積極派とイランを硬化させるだけだという懐疑派に分かれていると報じている。
トランプ氏は「イランに核を持たせない」と唱えるが、攻撃によって体制を転換するのか、交渉を打開したいのか、具体的で明確な戦略を軍や国民に示していない。攻撃の目的は施設破壊より「宿敵に対する軍事的勝利」を宣言するための象徴的な意味合いが強いとの分析もある。
米軍幹部や専門家は、イランの報復による米軍基地へのミサイル攻撃や武器在庫の枯渇、米兵の犠牲を懸念している。イランは米軍の攻撃によって核保有こそが最大で唯一の国防との信念をさらに強めてしまうリスクがある。