まだまだある「想定外」の費用

●制服代

 入学時に学校指定の制服や体操着、上履き、通学カバン、靴などを揃える必要があります。通学カバンや靴など、市販品で対応可能になっている場合には、工夫次第で費用を抑えることができますが、学校名や校章入りの指定品が多いと費用は嵩みがちになります。

 一般的には、上記の物を全て揃えると10万〜15万円程度かかります。

●ICT機器(iPadなど)代

 最近は、授業などでiPadなどのICT機器を活用する学校が増えており、購入する場合10万円程度の費用がかかります。

 また、中学入学を機に子供にスマホを持たせる家庭も多く、iPhoneを購入するケースも少なくないようです。iPhoneを購入する場合、端末代は10万円以上かかります。

●通学代

 私立中学の場合、自宅から学校までの距離が遠いことが多く、ほとんどの生徒が電車やバスなどの公共交通機関を利用します。電車の定期代として一般的に月5000円から1万円程度かかります。

●学校行事代

 入学してから早い段階で親睦も兼ねたオリエンテーション合宿がある学校は多いようです。さらに、遠足代、芸術鑑賞、体育祭、文化祭の衣装代、材料費、各種講座の受講など、様々な行事で細かい出費がかさみます。

 また、修学旅行先が海外という学校も少なくありません。海外での滞在日数や訪問国によって費用の差はありますが、40万〜80万円程度の場合が多いようです。一般的に海外研修は中学3年〜高校2年くらいの時期に行われますので、中学入学の時点から少しずつ積立を行う学校がほとんどです。

 さらに、任意の参加にはなりますが、夏休みを利用して短期留学や海外研修などのプログラムを用意している学校も数多くあります。

●部活動

 意外と侮れないのが部活の費用です。運動部の場合、ユニフォーム代やシューズ代、道具代、練習試合の交通費などがかかります。また、多くの部活で合宿もありますし、入部した部が各地に行って試合をしたり大会にでたりする強豪校だった場合、遠征費なども嵩みます。

 文化部の場合、吹奏楽部やオーケストラ部などは、数十万円する楽器代に加えて、楽譜代、コンクール費用などもがかかり高額になるケースも多いようです。また、音楽関係の部活の場合、個人レッスンを受ける生徒も少なくありません。

●子どもの交際費

 私立中学の場合、各地から生徒が通学してきているので、友人たちの居住地がバラバラです。ですから、遊びに行く時にも集合場所が遠方になるケースが多く、電車代がかさみます。

 また、遊びに行く場所も遊園地やカラオケ、話題のスポット、イベント関連など、小学生の頃に比べるとグッと行動範囲が広くなるので、高額な出費になりがちです。

 学校にもよりますが、比較的裕福なご家庭の生徒が集まるような学校の場合、月に数万円などのお小遣いをもらっていたり、お小遣いは平均並みでも出かけるたびにお小遣いを渡したりしているご家庭も少なくありません。

●その他

 他にも細かいところでは、入学時に加入する損害保険や学校が募集している寄付などの負担が生じる場合があります。

 また、勉強のサポートが手厚い学校の場合には、春休みや夏休みなどに講習があり、講習代もかかります。反対にみんなが塾に行くのを前提とした学校では、塾代もかかります。さらに、進学校の場合は、授業の進度が速く、内容も高度なため、授業についていけず塾に通い始めるケースも少なくありません。

 そして、私立中高一貫校に入学して多くの保護者が驚くのが高校入学時に入学金の支払いがあることです。中高一貫校でも高校入学時には、20万〜30万円程度の入学金がかかります。これは意外と知らない落とし穴です。

 Sさんのご家庭も想定外の費用が嵩み、貯蓄がほとんどできない状態になってしまったそうです。節約だけでは限界があるので、現在は、Sさんが年収アップできそうな会社への転職活動をしているそうです。奥様も収入アップをするべく、パートの勤務時間を増やすとのこと。

 私からは、家計の見直しや収入が増えたことを想定して、家計管理と資産運用のアドバイスをさせていただきました。