まして、私が繰り上げ当選ともなれば、三重県の議席はひとつ増えることになる。それを辞退しろというのは、三重県連にとって不利益であり、反党行為にあたるのではないか。

 典型的な嫌がらせ、強烈なハラスメント行為だった。自由な政治活動を妨げるものではないと主張しつつ、市議会議員選挙の立候補の取り下げを暗に求めてきている。衆議院選挙の結果を辞退させる権限などどこにもないのに、立場を利用してそんなことを言ってくる。

 検討します、とだけ伝えて電話を切った。

 それからも下野はしつこく私に電話をかけては、辞退を迫った。同じ政党で同志として戦った仲間を応援するどころか、一方的に追い落とすつもりだ。嫌がらせで自由な政治活動を妨害する。

 私はもはや、うんざりした。まして、こんな人物を国会議員にさせていいはずもない。

こんな政党にはいられない

 あえていうのなら、これが私の知った立憲民主党の正体だった。公募に応じて受けた仕打ち。人権の尊重どころか、差別する側の味方に立ち、人を傷つけ、使い捨てる。すべてはまやかしに過ぎない。

 もうこんな政党にはいられない。

 むしろ私は「排除」されたのだ。

 そこであえて私見を述べる。

 立憲民主党は今回の総選挙を前に、公明党と合流して中道改革連合という新党を立ち上げた。野田佳彦代表は新党の結党に臨み「熟議を通して、解を見いだしていくという基本姿勢だ」「人間中心主義で、人間の尊厳を重視する」と断言している。だが、そんな言葉は信じるに値しない。嘘だ。「使い捨て」と呼ばれている私なら、断言できる。言っていることと、実際にやってきたことが違いすぎる。

『生活者ファースト』のキャッチフレーズも信じようがない。だって、私が見聞したように、新党に加わった立憲民主党の幹事長経験者の重鎮に、まったく生活者としての感覚、常識がないのだから。生活者の立場に立つことすらできない。結局、有権者を裏切ることになる。

 そして、これが地方の隠れた実態であり、理想を語る政治家がやっていることだ。非常識が常識として押し通される。それを私は身をもって知った。少子高齢化、若者の人口流出が問題として叫ばれるが、閉塞的な価値観の押し付けの中で、これでは若い人たちもこの地を去っていってしまう。当たり前のことだ。

 そんな実情を変えていきたい。いっしょに変えていきたいという人たちがいる。だから私はいま、その人たちに支えられて伊勢市議会議員となった。是々非々でありたい。おかしなことはおかしいと言える勇気を持ちたい。

 そして、この実態をより多くの国民に知ってもらいたい。報じることの自由のもとで、日本の将来への糧となることを切に願うのだ。

(文中一部敬称略)

【了】