有権者の「自分で見つけた」という錯覚
マライ: 参政党はなぜネットに強いのでしょうか。
古谷:ネットに強いというより、動画戦略が徹底している点が大きいですね。YouTubeやX、TikTok、Instagramなどで動画中心に発信をしています。
日本はかつてテレビと新聞が情報インフラでしたが、今はスマホで十分になりました。新聞購読も、かつては情報収集というより地域の慣習や販売店との関係による面がありましたが、そうした文化は薄れ、発行部数も大きく減っています。
さらに、人は「自分で見つけた情報」を信じやすい傾向があります。テレビや新聞は受動的に受け取る情報ですが、ネットは自分で検索して選び取ったという感覚が強い。そのため、「自分の判断でたどり着いた真実だ」という実感を持ちやすいのです。
しかし実際には、検索結果やSNSのアルゴリズムは、過去に見た内容に近い情報を優先的に表示します。似た考え方の情報ばかりが集まり、自分の見方が正しいと感じやすくなります。その環境の中で多くの動画が流れてくる参政党を「自分で見つけた」と感じる人が増えるでしょう。
マライ:参政党の神谷宗幣代表とは以前からの知り合いですよね。
古谷:十数年前、神谷氏が大阪・吹田市議を辞めて国政選挙に挑戦し落選した頃に出会いました。彼は再び政治家になりたいという野心を持ち上京してきた時期です。私も彼のネット番組に2年ほど出演したことがあります。
マライ:神谷氏が政党を作るとは予想していましたか。