古谷:予想していませんでした。ただ、既存の右派系メディアからあまり使われなかったため「なら自分で作る」という方向に進んだわけです。その延長線上に参政党があります。相手にされなければ自分で作る、それを本当に実行できた行動力は評価できると思います。
ただ、具体的な世界観や政策論は十分とは言えません。「社会を良くしたい」と熱意は強いですが、具体性は薄い。一方で、その熱意に惹かれる有権者も多いのでしょう。
維新の会が大阪で支持される理由
マライ:今回の衆院選では、日本維新の会が自民党と連立を組んで初めての選挙となります。維新の動きはどう見ていますか。
日本維新の会の藤田文武共同代表(写真:ロイター/アフロ)
古谷: 維新が大阪で強いのは、大阪という地域が日本の衰退を先取りして経験してきた土地だからです。大阪では人口減少、産業流出、税収減といった課題に悩み、「このまま自民党ではだめだ」という感覚が人々の間に強まったわけです。
一方、東京はまだ人口も経済も成長しているため、維新の主張する論理が東京の有権者には伝わりにくい。もし東京が大阪のような状況になれば、維新は全国的にもさらに勢力を伸ばす可能性があります。