定年後の未来を副業で意識する50代男性
続いて副業する50代男性の声を見てみよう。30~50代の中で、副業ワーカーの割合が最も少ないのが50代男性だ。日本の企業社会においては、最も多くの報酬を得ているのが50代男性だからだろう。
50代で特徴的なのは「セカンドステージの準備」というワードである。50代の副業は、確実に定年後の生活を意識している。そこには「小遣い稼ぎ」、役職定年によって「本業の収入が減った」、さらには「運動不足解消」という健康不安までもが根底にある。

あるメーカー勤務の50代男性は定年が近くなり、窓際族のような閑職に追いやられ、失った役割を埋めるために副業に目を向けた。家庭教師の派遣会社に登録したもののそこからのオファーはなく、運動不足解消という名目でホテルの宴会場設営という肉体労働を副業として始めていた。
この男性は「これもセカンドステージの練習」と話していたが、迫りくるセカンドステージの厳しさも感じる副業となったに違いない。
このように50代男性からは年金不安に加え、社会的地位を失うことへの不安も垣間見えた。