子どものために副業する40代父親の「本気度」

 次に40代男性が副業をする動機を見てみよう。40代の副業動機で最も多いのは収入の補てんだ。40代は、子どもの進学や住宅ローン返済などさまざまなライフイベントが重なり、出費がかさむ時期である。

 特に40代では子どもの教育費のために副業する人の割合が高かった。取材でも「子どもの塾代や習い事の費用が足りない」「子どもの大学の進学費用」などの理由で副業をする40代の父親にはよく出会った。

 教育資金のために働く副業ワーカーには、昼間の本業を終えてから、夕方~夜にかけて工場や倉庫などでダブルワークする人や、さらには睡眠時間を削って深夜のカラオケボックスやスーパー銭湯の清掃をする人がいた。

 こうした子どもの教育費を理由に副業する父親たちの、副業への本気度は極めて高い。

 スキルアップや将来不安で副業を始める人は、副業が長続きしにくい。「副業をはじめたけれども思ったより稼げない」「想定よりも労力がかかり、本業に差し障る」という理由から離脱する。稼げるという手応えがなければ、副業はしぼんでいく。

 しかし「子どもの教育費」となると目的がハッキリする。彼らはSNS投稿など即金につながらない副業には手を出さない。時間を切り売りする肉体労働に励むことになる。