最も多い副業は「軽作業・配達・サービス業」

A:軽作業、配達、サービス業
 取材した中で最も多い副業が「軽作業・配達・サービス業」などの肉体労働や単純労働だ。特別なスキルや準備を必要とせず、体と時間を差し出す働き方である。

 具体的には「清掃(銭湯・ホテル・パチンコ店)」「配送(フードデリバリー・Amazon配達)」「倉庫作業」のほかに、「スーパーの品出し」「イベント設営」「試験監督」「飲食店の補助業務」「工場における単純作業」「農業の手伝い」などである。

 また「タイミー」のような、単発で働くスポットワークもここに含めた。

 基本的には雇用者やプラットフォームの指示に従う必要があり、自由裁量の余地はほとんどない。スキルが積み上がる要素も少ないが、賃金支払いのスピードは早い。現金がすぐに必要な切羽詰まった人ほど取り組む傾向がある。

B:コンテンツ・ネット系
 オンライン上で、クラウドソーシングなどを通じて発注される、パソコンを使用した内職や、SNS投稿やYouTube配信などオンライン配信系をここに分類した。

 たとえば、「webライティング」「webデザイナー」「webページ作成」「動画制作」「メール対応事務」「AI画像生成」「SNS投稿代行」「文字起こし」「資料作成」「画像加工」「動画広告の写真撮影」「動画広告のモデル」「YouTube投稿」「ブログ投稿」など種類は多い。

 スマホかパソコンがあれば取り組めるため、参入障壁は低い。YouTubeのような「配信型」の副業は自由裁量で取り組めるが、「即金」の要素は極めて低い。また「ライター」「画像生成」などクラウドソーシングから発注される仕事も最低賃金を大きく下回る。よって「稼げない」ために離脱率も高い。

C:物販・転売
「物販・転売」は本やCD、フィギュア、衣類などを安く仕入れ、利益を乗せてメルカリ、ヤフオク、Amazonなどのオンラインサイトで販売する物販ビジネスで、「副業」の代名詞とも言える存在である。「物販」「転売」「せどり」「ECサイト運営」などの回答をここに分類した。

 物販の参入障壁はそれほど高くないが、継続には気合と根性が必要なようだ。この副業に取り組む人の割合は高くないが、どの世代にも必ずいる。時間と体を差し出す労働だが、やり方は自由裁量であり、他者に縛られることのない副業である。