自民が躍起になる「無党派層・若年層」の取り込み

 自民党にとって、中道による票のマイナスを補うことに期待を掛けるのが、若年、無党派層の取り込み効果だ。

 特に、高市内閣は若い世代の支持が厚いことが大きな特徴とされる。これらの層は相対的に投票率が低いとされてきたため、どのように浸透を図るかがポイントとなる。

 昨年夏の参院選は、その前の参院選より投票率が6ポイント上昇した。そして特筆すべきは、押し上げた要因の一つは、若い世代の投票率が10ポイント以上伸びたことだ。

 高市首相は選挙のテーマとして「未来をつくる」という言葉を挙げた。1月に来日した韓国大統領とドラムを奏でるパフォーマンスを披露。これらは、若い世代へのアピールを強く意識していることが読み取れる。

会談後にドラムで「共演」した韓国の李在明大統領(左)と高市首相=13日、奈良市(内閣広報室提供、写真:共同通信社)

 また、若年層の投票率アップの理由として、若者に馴染みが深いSNSによる政治的投稿の拡大などが指摘されてきた。

 選挙ドットコムの調査によると、動画投稿SNSであるYouTubeの政党別関連動画を分析すれば、タイトルに自民や高市首相が出てくるものについてはポジティブな内容がほとんどだった。

 逆に、立憲や中道はネガティブなものが大半となっている。こうしたことが、自民を後押しする要因として働いていると推測できる。

 ちなみに、他にも参政、国民民主、日本保守党といった保守寄りの政党は相対的にポジティブが多い傾向があり、共産、社民、れいわ新選組はネガティブが広く占めた。