ベネズエラの地政学リスクは低下、イランは…

 ベネズエラの地政学リスクは低下した感が強い。

 ベネズエラ側は米国との関係を強化する構えだ。

 ロドリゲス暫定大統領は15日「米国の投資促進に向け、国内石油産業の改革を提案する」と表明した。ベネズエラ政府は20日「米国との最初の原油販売で3億ドルを取得した」と発表しており、米国との関係改善で原油収入が回復し始めている。

 欧州の石油企業もベネズエラへの関心を示し始めている。

 ロイターは15日「スペインのレプソルなど欧州石油大手がベネズエラ産原油を輸出するために米国のライセンス・認可を申請した」と報じた。

 ライト米エネルギー長官も21日「ベネズエラの原油生産量は短中期的に現在の日量約90万バレルから30%増加する可能性がある」との認識を示しており、ベネズエラ産原油の国際市場への復帰はこれまでのところ順調だと言えよう。

 ウクライナのゼレンスキー大統領が22日「23~24日にアラブ首長国連邦(UAE)で米国とロシアとの3カ国で高官級協議を開く」と発表したことを受けて、ロシアの地政学リスクも後退した。

 一方、イランの地政学リスクは予断を許さない状況が続いている。

 イランでの反政府デモは小康状態になったとの見方が有力だが、抗議のきっかけとなった経済悪化は続いており、体制への不満はくすぶったままだ。

 トランプ米大統領は17日「(イランは)新しい指導者を探す時だ」と述べ、最高指導者ハメネイ師の交代を求めた。

 米国の軍事介入の可能性も消えてはいない。