購入者の65%が50代以上の高級軽自動車
今回の試乗車は「T Premium DELIMARU パッケージ」だ。
ボディ寸法は全長3395mm×全幅1475mm×全高1815mm、ホイールベースは2495mm。エンジンはインタークーラー付きターボで、駆動方式は4WD(フルタイム四輪駆動)である。
車両本体価格が290万7300円という高級軽自動車だが、三菱が2025年10月に公表した初期受注1万台のうち、T Premium DELIMARU パッケージ・4WDが全体の39%を占める。購入年齢層は50代以上が65%だ。
「デリカミニ」が搭載するインタークーラー付きターボエンジン(写真:筆者撮影)
なお、今回の試乗車は筆者が2025年11月に千葉県内での試乗会で試乗したクルマとまったく同じクルマだ。
では、試乗の感想に移ろう。
スタッドレスタイヤを履かせてみると……
最初に、改めて強く感じたのは車内の広々感だ。初代に比べてAピラーの位置を前方に移動させたことで、直感として「広くなった」と感じる。
ただし、走り出すと車内空間とは別の件で「あれ?」と思う点があった。
2025年11月に千葉で乗った際に感じたハンドルの初期操作に対するクルマの動きのキレが弱まったと感じたからだ。
これはタイヤの影響だ。今回は雪道走行を想定していたので、スタッドレスタイヤのブリヂストンBLIZZAK VRX3を履いた。
一般的に、スタッドレスタイヤを履くと、ハンドルを切り出した際のクルマの初期応答が穏やかになる。デリカミニではノーマルタイヤでのハンドルのキレが際立っていることもあり、スタッドレスタイヤ装着時はその反動として、とてもマイルドに感じたのだろう。
見方を変えると、乾いた路面や雨で濡れた路面でのノーマルタイヤでの走行が秀逸なのだ。
千葉での試乗の際、三菱関係者はタイヤとの相性を徹底的に考慮した走りの味付けをしたと話していた。
その上で、筆者は千葉での試乗後、三菱の開発者に対して「変な言い方だと思うが、クルマの(動きの三要素である)ロール・ピッチ・ヨーの動きを感じないような感覚だ。独特な走りのキレがある」と表現した。
実際には、クルマはしっかり動いているが、クルマの挙動変化の動きがとてもスムーズなのでこういった表現になった。他メーカーの軽では感じない、実に三菱らしい走り味を直感的に示したいと思ったのだ。
その上で、今回のスタッドレスタイヤ装着でも、ハンドルを深く切り込んでコーナーを旋回すると、三菱独特のクルマの動きのキレの良さを感じることができたことを付け加えておく。