すべての乗車員の疲れが軽くなる乗り心地
また、千葉の試乗でも印象深かったカヤバ(KYB)製の上級ショックアブソーバー「Prosmooth」の効果が高いことを今回、再確認した。
路面のうねりに対してクルマの追従性が高く、ドライバーの目線の上下のブレが少ない。いわゆるフラットライドな乗り心地で、すべての乗車員の疲れが軽減された。
なお、昨年12月に横浜市内で実施された新型ルークス公道試乗会で意見交換した日産関係者によれば、ルークス・eKスペース・デリカミニの共通車体は先代モデルを継承しており、その上でNVH対策とサスペンションセッティングを見直したという(NVHとは、自動車の評価として重要視される、音=ノイズ、振動=バイブレーション、路面からの突き上げ=ハーシュネスを指す)。
では、信州への旅を続けよう。
上り坂では「軽らしい」加速感
首都高速道路から首都圏中央連絡自動車道(略称:圏央道)、そして関越自動車道へと進むと、合流地点や追い越し時に、ジワジワと伸び感のある加速がクルマ全体の動きとマッチする。
初代で採用していたマイルドハイブリッドはなく、今回はガソリン車のみを設定している。
埼玉県の高坂サービスエリアで最初の休憩を取った。この時点で、ガソリン残量は3分の2だが、ガソリン満タンでも航続可能距離は約370kmなので、残り約250kmは走れそうだ。
この日の目的地である長野市中心部まで都心から約250kmなので、普通は高坂サービスエリアで給油しなくても、長野市内までたどり着ける計算だ。しかし、冒頭で説明したような立ち往生など、“もしもの場合”を想定して、早めにガソリンを満タンにすることにした。
基本的なことだが、軽自動車は登録車に比べて燃料タンク容量が小さいので、高速道路を使う長距離移動では、給油のタイミングをあらかじめ計画しておくことが大事だ。
藤岡ジャンクションから上信越自動車道へ。軽井沢方面に向かって上り勾配が続くが、パワー不足とは感じないまでも、けっしてグイグイ走るという感覚もなく、あくまでも軽自動車であるとの認識が必要だと感じた。
上信越自動車を走行する「デリカミニ」(写真:同乗者撮影)
なにせ、上質な内装と安定した走り味を感じていると、このクルマが軽自動車であることを忘れてしまいがちだ。
なお、ドライブモードをPOWERモードにするとアクセルレスポンスが高まるが、ここではNORMALモードとし、峠を越えた後は燃費優先でECOモードを選択している。