「日本軍国主義の侵略の歴史などの原因で、日本の軍事安全動向は、常にアジアの隣国と国際社会の注目を受けてきた。日本はこの間、不断に中国の台湾地方の近隣に、対抗する軍事的な配備を強化。甚だしきに至っては、中距離弾道ミサイルを配備するとまで宣言した。今回また加えて、レーダーとその部隊を配備し、近隣を覗き見するようなことを行うという。
高市首相の台湾に干渉する一連の錯誤と危険な言行と関連して、人々は問わねばならない。日本は騒動を作り出し、近隣を挑発しているが、それは自身が軍事拡張して大海へ出ていくことを覆い隠し、言い訳を探すためなのか? 右翼勢力の設計に照らして、再び軍国主義の邪(よこしま)な道、死の道へ向かおうというのか? われわれは日本が、歴史の教訓を汲み取ることを促す!」
このように、「坊主憎けりゃ袈裟(けさ)まで憎い」とばかりに、怒りが和らぐ様子は、露ほども見られない。「日本の軍備拡張」を言うなら、それは主に、中国の軍事的脅威に備える目的であるのだが。
「日本人に高市首相を批判させる」戦術
中国メディアも、まったく沈黙する気配はない。18日のCCTV(中国中央広播電視総台)の『新聞30分』(昼12時~12時半)も『新聞聯播』(夜7時~7時半)も、延々と「高市批判ニュース」を垂れ流した。
最近、中国メディアは、「日本人に高市首相を批判させる」という戦術を取っている。いわば「共食い戦術」だ。
例えば、上記二つのニュース番組のテーマは、「日本の野党が高市早苗を国会で問い質した」。日本の国会中継の模様が写し出され、「高市早苗の答弁は野党議員の強烈な不満を引き起こしている」と解説。立憲民主党の広田一参議院議員が、高市首相に鋭く迫る映像が流れた。