米国との大型商談まとめる

「中央アジア+日本」が開催される1か月前、米国でも「C5+1サミット」(中央アジア+米国)が行われ、ミルジヨエフ大統領は米国のドナルド・トランプ大統領と会談した。

 結果、米国企業による投資・貿易プロジェクトで、総額345億ドルの合意がなされ、さらに今後10年間で1000億ドル規模に達する可能性がある。

 今回の合意は、米国の資本や技術が本格的にウズベキスタンに入ることを意味する。特に重要なのは鉱物資源開発だ。

 ウズベキスタンとしては米国の精製加工技術を導入することで、生産性アップを図り、資源を売るだけの立場から脱却できる。

 また、ウズベキスタンは、首都タシケントに新しい空港を建設中である。「C5+1サミット」では、ボーイング社との契約を拡大し、機体22機を注文することでも話がまとまった。

 しかし米国と接近しても、ロシアと距離を取るというわけではない。

 旧ソ連時代には、ウズベキスタンと同じようにソ連邦を構成する一つの共和国だったロシアとは、経済関係はもちろんだが、人的な繋がりもいまだに強い。

 筆者は先日、ロシア第2の都市サンクトペテルブルクを訪れ「サンクトペテルブルクにおけるスルハンダリヤ州の日」のイベントを見学した。

 ウズベキスタンの中でも最南端に位置するスルハンダリヤ州政府と、民間企業ASGグループにより、ロシアの孤児院の子どもたち900人に、新年を控えてのプレゼントが贈られた。

 翌日にはウズベキスタンの代表団が老人ホームを慰問し、家具が贈呈されたほか、伝統音楽や歌、ダンスが披露された。

慰問事業に参加するダンサー