ゼレンスキー氏「領土問題について私たちの立場は異なる」

「ウクライナ国民を尊重する結果を出すため24時間態勢で取り組んでいる。領土に関しては困難な事柄がある。重要なのは完全に公正なものとなるよう全員で取り組むことだ。領土問題については現時点で私たちの立場は異なっている」とゼレンスキー氏は釘を刺した。

 ゼレンスキー氏はロシアが戦場でまだ奪取していないドネツク州などの領土を放棄することは不可能という立場を貫いてきた。トランプ氏は同氏に対してこのまま戦闘が続けば数カ月のうち失う可能性が高い領土は放棄すべきだと促したと報じられている。

 2人の米当局者が米紙ニューヨーク・タイムズ(12月15日付)に語ったところによると、米欧とウクライナは同国の将来の安全保障のために「NATOのような」安全保障の保証を行うことで合意した。最終的に交渉はプーチン氏とゼレンスキー氏に委ねられる。

 14、15両日の交渉の大半は戦争をいったん終結しても今後数年のうちにロシアが再びウクライナに侵攻するのを抑止する安全保障の保証に焦点が当てられた。トランプ氏はウクライナに対する米国のコミットメントに関する最終合意を上院の承認に付す意向だ。