トランプ氏「ウクライナのNATO加盟については忘れていい」
ウラジーミル・プーチン露大統領との交渉については「プーチン氏とは数多くの会話を重ねてきた。これまでになく(解決に)近づいていると思う。NATO(ウクライナの加盟)については忘れていい。それこそがおそらく事態が始まった原因なのだから」と述べた。
トランプ氏の指示で動いているウィトコフ特使と娘婿のジャレッド・クシュナー氏は米国がウクライナにNATO第5条(集団防衛)をモデルにした事実上の相互防衛に近い「不特定の安全保障の保証」を提供することに同意した。これがNATO加盟を棚上げする代わりの措置だ。
米国の和平案は9割程度コンセンサスが得られ、残る争点はロシアが完全制圧を目指す東部ドネツク州の領土についてウクライナ側がどれだけ譲歩するかだ。米国は安全保障の保証のオファーは「永遠にテーブルの上にあるわけではない」とウクライナ側に妥協を促している。
ゼレンスキー氏はメルツ氏との共同記者会見で「パートナー国がウクライナの声に耳を傾け、平和を尊厳あるものにし、安全保障を保証できる解決策を探す準備ができていると感じている。安全保障の保証は機能しなければならない」と強調した。