ベルリンで米欧の要人らと撮影に臨むウクライナのゼレンスキー大統領(写真:ロイター=共同)
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[ロンドン発]ベルリンでウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領、スティーブ・ウィトコフ米特使と会談した欧州首脳は12月15日の声明で「ウクライナにおける公正かつ永続的な平和の確保に向けたドナルド・トランプ大統領の努力が大きく進展している」と歓迎した。

米国主導の停戦監視・検証メカニズムも設置

 英仏独伊、デンマーク、フィンランド、オランダ、ノルウェー、ポーランド、スウェーデン10カ国と欧州連合(EU)の首脳計12人はウクライナ戦争終結に関する合意の文脈で、米国、ウクライナと協力して「安全保障の保証」と「経済復興支援」を提供することを約束した。

 安全保障の保証に関してはウクライナ軍増強のため継続的な支援を提供。ウクライナ軍は平時でも80万人の規模を維持する。有志連合の枠組みで有志国からの拠出金で構成され、米国の支援を受ける欧州主導の「ウクライナ多国籍軍」を編成する。

 この部隊はウクライナ国内での作戦を含むウクライナ軍の再建、ウクライナの空の安全確保、より安全な海域の確保を支援する。攻撃の早期警戒、違反の特定と対応を行うため国際社会の参加を得て米国主導の停戦監視・検証メカニズムを設置する。