【マズかった謝罪・第1位】2人の市長
静岡県伊東市の田久保真紀氏、群馬県前橋市の小川晶氏の2人の地方首長が、自らの経歴やプライベートにかかわることで騒動を起こし、失職・辞職に至りました。
田久保氏は自らに向けられた学歴詐称の疑惑に対し、卒業証書をチラ見せする行動でさらなる不信を招きました。田久保氏は9月、市議会から全会一致で不信任決議を受けると、市議会を解散。市議選後、2度目の不信任決議を受けて失職しました。田久保氏は12月の出直し選に挑みましたが、落選しました。
市議会議長から不信任の通告を受けた後、記者団の取材に応じる静岡県伊東市の田久保真紀市長=9月1日、伊東市役所(肩書は当時、写真:共同通信社)
伊東市民からすればほとんど意味のない、この一連の市議選・市長選に、1億円とも言われる税金が使われました。
この学歴詐称疑惑をめぐっては、卒業証書チラ見せはもとより、疑惑を追及する質問への「論点外し」とも受け止められる態度に大きな批判が集まりました。
学歴詐称をしたことよりも、その後のチラ見せやごまかし、不誠実な論点外しが大きな批判を呼んだといえます。
もう一人の市長、群馬県前橋市の小川晶氏は、市役所職員との10回以上にわたるラブホテル通いが報じられました。問題発覚直後は市長続投の姿勢を示していましたが、その後騒動の責任を取って辞職しました。
市議会の辞職同意後、記者団の取材に応じる前橋市の小川晶市長=11月27日、前橋市(肩書は当時、写真:共同通信社)
小川氏は、ラブホテルでの“密会”はあくまで「打ち合わせ」であり、男女の関係については否定を続けています。しかし法律家の見解では、不倫訴訟においてはラブホテルに行っただけで不貞行為と認定される可能性が高いとされています。
小川氏は弁護士でもあります。多くの人が「無理筋だ」と思わざるを得ない言い訳をし続ける姿勢に批判が集まりました。
自らが招いた混乱にもかかわらず、年明けの市長選には出馬の意向であると報道されており、これがまたさらなる批判を呼んでいます。