変化し続ける闇バイトの募集文言と勧誘手口

 闇バイトの募集方法も時と共に変化している。

(写真:polkadot_photo/Shutterstock)

 2010年代は、あからさまに「闇バイト」「裏バイト」などと明記し、高額報酬、日給30万円、50万円などと謳っていた。

 コロナが終息する頃になると、応募者の警戒を緩めるために「ホワイト案件」「グレーなお仕事」など、カラーを用いた表現で犯罪性を隠ぺいするような募集がなされていた。

コロナ禍前後の闇バイト募集は、「闇仕事」「裏仕事」等の“わかりやすい”文言に加え、日給10万円からなどという高額報酬が明示されていた。現在はこのような文言を前面に押し出した募集はほぼなくなっている

 昨今ではどうかというと、「副業」「メルオペ」などという用語が用いられている。こうした表記方法は、これまでの青少年に加えて、副業したい主婦や会社員が騙される可能性を否めず、危惧するところである。

闇バイト勧誘は「副業」などの仕事でなされておいる場合も多い。金額の明示がない「高収入」という表記には注意が必要だ

 さらに言うと、昨今では、正規の求人サイトが悪用されている。たとえば、令和5年では、「正規の求人サイト」に日雇いのスタッフなどとして掲載されていた仕事に応募したことがきっかけだった闇バイト逮捕者が82人確認されている(令和6年警察白書)。