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一部の在日中国人が半グレ化したチャイニーズドラゴン
2022年10月16日、池袋のサンシャイン60にあるフレンチレストランで起きた乱闘事件は、在日中国人の一部が半グレ化しているという実態を改めて世間に印象付けた。当時、乱闘事件を起こした集団を、マスコミ各紙は「準暴力団」と表記していたが、彼らは「チャイニーズドラン」と呼ばれるグループだった。事件当日は、服役期間を終えた仲間の出所祝いのため100人ほどが集結していたという。
チャイニーズドラゴンの源流は、1980年代後半~1990年代に、都内で暴れ回った暴走族「怒羅権(ドラゴン)」とされる。
「怒羅権」は、中国残留日本人の2世・3世が中心となって構成されていたが、日本人メンバーも加わり、勢力が拡大。いつしか「怒羅権」は「チャイニーズドラゴン」となり、暴力団との対立抗争も辞さず、「暴力団さえも恐れる」存在といわれた。チャイニーズドラゴンの呼称は、捜査員の間で用いられるようになった。
【参考】FNNプライムオンライン〈「暴力団も恐れる」チャイニーズドラゴン 100人規模“出所祝い”はフランス料理店 大乱闘に「やりたい放題」だが あのマル暴が・・・〉2022年10月17日)。
ネパール人不良集団も
チャイニーズドラゴンは有名だが、それ以外にもわが国には外国人非行集団が散見されるようになった。
首都圏ではネパールの不良集団が2020年頃から週刊誌などで取り上げられるようになった。その一つが、「東京ブラザーズ」といわれる団体だ。
当時の文春オンライン記事によると、次のような書き出しで、ネパール人の不良グループが紹介されている。
<外国人労働者への依存を強めつつあるニッポンでいま、新たな外国人犯罪グループが林立し始めている。都内では「東京ブラザーズ」なるネパール人不良グループが集団暴行の疑いで逮捕。他にも複数のネパール人「半グレ」グループが暗躍しているといい、警察当局は警戒を強めている>
<都内で暗躍を始めたのは東京ブラザーズだけではない。東京・蒲田には「ロイヤル蒲田ボーイズ」なる不良グループもいる。
このロイヤル蒲田ボーイズの名前が表に出たのは昨年2月。やはりネパール料理店で、ロイヤル蒲田ボーイズのメンバー5人が店内のBGMを勝手に変えたことに苦情を申し出た別のネパール人男性を暴行した疑いで逮捕されている>(文春オンライン〈半グレ「東京ブラザーズ」とは何者か? 警察が警戒強化する“ネパール人グループ”勢力拡大〉 2020年11月11日)