闇バイトへの応募は自分の人生の大安売り

 使い捨てられた実行犯のその後は悲惨である。強行犯でなければ、上述のように懲役16年などという判決はないにしろ、実刑は、ほぼ間違いない。刑事施設に収容されるから、大学生等は退学、会社員は会社から解雇される。

 メディアに実名が掲載されることから、銀行の反社リストに登録され、預貯金口座等の開設が出来なくなる可能性が高い。

 銀行口座がつくれなければ、真っ当な就職をして働くことも難しくなるので、日雇いなどの肉体労働で生きていくことを余儀なくされる。

 さらに言うと、デジタルタトゥーでネット上に名前が残れば、結婚すら難しくなるであろう。

 闇バイトで逮捕・起訴されたら、まったくいいこと無しで、お先真っ暗な人生を覚悟しなくてはならない。過去10年間、闇バイトで逮捕された者は2万人を超える。これだけの数の老若男女(ほとんどが40代以下)が、一度しかない人生を安売りしたことになる。