著名人の過去の行状を苛烈に批判してきた人々がなぜチョ・ジヌンだけ擁護するのか
さらにディスパッチはこう反論した。
「数多くの芸能人が大衆の叱責を受けている。控え室で電子タバコを吸った、始球式でボールを強く投げた、選挙日に特定色の服を着た、マネージャーに荷物を任せたなどという行為を謝罪する羽目になっている。AV俳優と会ったという理由で追い出されたアイドル、AV画像を共有したせいで配役を下ろされた俳優もいる。彼らは犯罪者ではないが、大衆の気分を損ねたという理由で頭を下げた。チョ・ジヌンだけが彼らと違う(特別)待遇を受けなければならない名分がない」
「チョ・ジヌンに再びチャンスを与えるかどうかは大衆が選択することであり、政界の人々が訓戒することではない」
韓国では数十年前の学生時代のいじめ加害が理由で、その後の道を閉ざされた有名人がいくらでもいる。女子バレーボールの韓国代表として人気絶頂だったイ・ジェヨン、イ・ダヨン姉妹は2021年、10年前の中学生時代に彼女らからいじめを受けたという被害者の証言が出てきたことでチームから放てきされ、韓国での活動が極めて困難になった。現在も海外で活動している(イ・ジェヨンは日本のヴィクトリーナ姫路に、イ・ダヨンはアメリカのサンディエゴ・モジョに在籍中)。
今年、ソウル大をはじめとする6つの国立大は、いじめ加害者の履歴がある受験生の合格を取り消したことで、社会とメディアから「正義の決定」として喝采を送られている。
このようなケースでは大衆の非難行列にせっせと参加していた進歩陣営の有名人たちが、進歩的な態度を明らかにしてきた俳優のスキャンダルについてはむしろ大衆を非難している。その姿こそが、韓国の若者層から反発を呼び起こしているのだ。
現在も韓国のネット民たちはチョ・ジヌンの各種犯罪疑惑を掘り返している。炎上はまだ続きそうだ。