韓国の有名俳優チョ・ジヌン(写真:Mydaily/アフロ)
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 一年を締めくくる12月、韓国のインターネットで燃え上がっている話題がある。ある有名俳優の「犯歴」暴露記事だ。毎日のようにスキャンダルや暴露記事にさらされている韓国芸能界にあって、とりわけこのニュースが1週間以上にもわたって炎上し続けている理由は、犯罪内容が想像を超えるショッキングなものであったこともあるが、より大きな理由は、いわゆる進歩陣営(革新系)の人々が、この俳優を熱心に擁護していることにある。

窃盗、強姦…高校生時代に犯した過ち

 韓国の暴露専門誌「ディスパッチ」は12月5日、「だから父の名前を使った…チョ・ジヌン、俳優になった“少年犯”」というタイトルの記事を公開した。

 日本でもリメイクされた人気ドラマ「シグナル」(2016年)をはじめ、映画『最後まで行く』(2014年)、『暗殺』(2015年)、『お嬢さん』(2016年)などでカリスマ的な演技力を誇ってきた人気俳優チョ・ジヌン(49歳)の過去の犯罪歴を暴露した記事だった。

 同メディアによれば、チョ・ジヌンは高校時代、「窃盗、盗品、強盗強姦」等の疑惑で刑事裁判を受けていた。

「友人たちと共に遊興街に停めてあった車を盗んで、女性たちを誘引して金品を奪い、性暴行を試みた」という情報提供者の具体的な証言をもとに、記者が裁判記録まで確認していた。

 さらにチョ・ジヌンには、成人後も同じ劇団所属の俳優に暴行を加えたり、飲酒運転をしたりといった前科もあるという。彼が本名を隠して父親の名前で活動することになったのはそのためだということだ。