正義感あふれる警察官や独立運動家といった役で起用されることが多い有名俳優の、想像を絶する“犯歴”は、瞬く間にネット上で拡散した。
記事が出た当日の午後遅く、チョ・ジヌンの所属事務所は「未成年時代に“誤った”行動があった」と認めながらも、性暴行関連犯罪に対しては否認した。また、「本人は過去の過ちを深く反省している。被害と傷を負ったすべての方々に心より謝罪申し上げる。また応援して下さった方々に失望を与えて申し訳ない」として「寛大に許してほしい」という立場文を公開した。
2023年10月、第28回釜山国際映画祭のレッドカーペットで写真撮影に応じるチョ・ジヌン(写真:Yonhap News Agency/共同通信イメージズ)
ただ、この謝罪文は大衆の怒りにむしろ油を注いだ。そして多くのメディアも後追いでチョ・ジヌンの過去を批判的に報じ始めた。
すると翌日、チョ自身が「私の過去の過ちに対し私が負わなければならない当然の責任である」として、電撃的に「芸能界引退」を宣言したのだった。
ところが、ここから先は予想外の展開となった。
多くの著名人が「すでに罪を償ったチョ氏に韓国社会が過度に非難を浴びせている」などと、こぞってチョ・ジヌンを擁護しだしたのだ。