高市政権と「サナエノミクス」への注目
中野: 高市政権の支持率は一部では8割とも言われています。「サナエノミクス」とも呼ばれる高市氏の経済政策への期待感についてどう見ていますか。
高市早苗首相(写真:picture alliance/アフロ)
篠田:現時点では「サナエノミクス」の全容はわかっていませんが、ただ市場では「アベノミクス」を連想させるような受け止められ方をしているように思います。
私は、株価の動向や財政政策とともに、社会保障の枠組みの見直しが重要だと見ています。医療費や介護保険など、社会保障の改革は、連立を組んだ日本維新の会も求めており高市政権も無視できない課題です。マクロな財政政策よりも私たちの実生活に直結するテーマで、見直しは必要だと思っています。
中野:給付付き税額控除など、時間をかけてでも着実に制度改革を進めてほしいと思います。目先の景気対策より、恒常的に所得を支える仕組みづくりが重要ですね。
