「給食ショボくなる……」対応策としての食料品消費税ゼロ
西田氏:目玉政策、これだけは言っておきたいみたいなものがあればご紹介いただきたいのですが。
吉田氏:物価高対策っていう意味でいうと、やっぱり私は食料品の消費税ゼロ。これを実現したいっていうのは、給食の無償化が来年4月から始まるんですけど……。
もう去年と比べて30%ぐらい食費が上がっているのに、給食1食代は小学校270円、中学校340円で変わっていません。これ大変ですよ。
衆院本会議で代表質問する吉田晴美氏(写真:共同通信社)
給食の無償化、たぶん高市政権でもドーンと出されると思うんですけど、保護者の方々からは「中身がショボくなるんじゃないか」って、心配が出ているんです。
西田氏:僕もそう思いますね。
吉田氏:やっぱり。
西田氏:給食費に関しては、保護世帯と準保護世帯まではもともと無償化されているわけですね。
それから、今明らかにコスト高になっている一方で、おそらく給食のメニューの工夫によって、カロリーとかタンパク質といった栄養素を保持していただいているんだと思うんですけど、食べる楽しみとかそういうものはどうなのか。
子どももいつもお腹空かせて帰ってくる、「給食足りない」とか言ってですね。給食のメニューを上の子に聞いてみると、「昔より品数減っている」って言うんですよね。
吉田氏:そうなんですよね。
西田氏:だからその時に、例えば東京都なんかは独自の上乗せ措置をやっていますよね。だけど、それだけでは十分じゃないと。要するに、インフレ期においては単に無償化すればいいってことじゃなくて、その質量を改善するっていうことに、もっと意識を向けなきゃいけないんじゃないかなという気がします。
吉田氏:そこが私は本当に重要であって、単に無償化して中身が伴わないのでは、これ立ち行かないと思うんですね。
本当は1食分の値段を上げてほしいんですけど、上げられなくても食材の購入にかかっている8%。これは非常に大きいんですね。なので、この食料品の消費税ゼロ。これを契機に国民の食べ物はきちんと保障できるんだという政治の決意を見せることと、プラス、それによってレジシステムや物流のDXが進むということを、同時にやったらいいというふうに思います。
西田氏:僕は、食料品の消費税率ゼロって今まであまり関心がなかったんですけど、でもたしかに言われてみれば、それを減らせば、例えば給食の材料費、言ってみれば上乗せするのと、意味的には同じですからですね。
吉田氏:同じです。
西田氏:いいですね。急にいい気がしてきました。今まであまり関心がなくて。
吉田氏:今度スーパーに行った時、消費税分見てください。ちょっと主婦的感覚で恐縮なんですけど、その一回のお買い物の消費税分を見ると、「うわぁ、あれとあれも買えたかな」とか思うんですよ。この感覚がやっぱり生活者の感覚で。
西田氏:僕も妻と一緒にお買い物行きます。
吉田氏:じゃあ見てみてください。そうすると、「じゃあ、もう1品買っちゃいましょうか」っていう。やっぱり日本経済の強いところは個人消費なんですよね。そこにグッとポジティブなメッセージも出ますから。それはやりたいですね。