県発行のデジタル商品券で不祥事

「誹謗中傷性の高い文書ということで県としては対応してきた。さまざまなご指摘、ご批判をしっかり受け、職員のみなさんとのコミュニケーションをしっかりやっていく」

──再選後の初登庁時に「耳の痛い話こそ聞く」とおっしゃった。第三者委や百条委も「異なる意見に耳を傾けるべきだ」と指摘していた。自己評価として、今それはできているか。

「自分自身としては、日々の業務を職員のみなさんに協力いただきながら実施していると思っている。9月補正も『はばタンPay+(ペイプラス)』ほか必要な予算編成をしっかりできたし、『創造的復興サミット』など必要な事業、施策を着実に実施している」

「はばタンPay+」とは、県独自の物価高対策として盛んにPRしてきたプレミアム付きデジタル商品券のこと。「創造的復興サミット」は、阪神・淡路大震災30年と大阪・関西万博に合わせて開いた会議。いずれも斎藤の目玉施策であり、批判的ニュアンスの質問に自己アピールで返した形だった。

国内外の災害被災地から首長らが集まった「創造的復興サミット」で、久元喜造・神戸市長と

 ところが、その「はばタンPay+」で不祥事が起きる。